私たちが考える
キャリアとは
近年キャリアという言葉をよく使うようになりましたが、キャリアと聞くとどんなことを思い浮かべるでしょうか。仕事に関することを直感でイメージする方も多いでしょう。厚生労働省ではキャリアをこのように示しています。
「キャリア」とは、過去から将来の長期にわたる職務経験やこれに伴う計画的な能力開発の連鎖を指すものです。「職業生涯」や「職務経歴」などと訳されます。
(引用)平成14年7月、厚生労働省「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書
職業能力開発促進法でも「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをさしています。私たちはキャリアコンサルタントは仕事に関する相談の専門家として、みなさまの職業生活の充実のための業務を行っています。
しかし、キャリアという言葉は幅広い捉え方があります。厚生労働省はキャリアという言葉について職業についてだけではなく、もうひとつの定義をしています。
狭義のキャリア:職業、職務の連鎖。ワークキャリア
厚生労働省ホームページ/キャリア健診マニュアル(公益財団法人 日本生産性本部作成)
広義のキャリア:生き方、人生、経験。ライフキャリア
ライフキャリアの視点に立つと、職業を持っているかどうかや年齢などに関わらず、誰もがキャリアを持っているということになります。
1.キャリアとは「生き方そのもの」
みらいのキャリア製作所はキャリアは職業生活の充実だけではなく、人生のしあわせのためにあると考えています。
ライフキャリアにはワークキャリアだけではなく、趣味や家族、学びなど様々なキャリアの要素があります。ライフキャリアはこれらの要素が互いに関係しあって人生をつくっています。しかし、ワークキャリアは社会的な自己を実現するための手段だけではなく、収入を得るという部分も持つことから、全体を考えるうえでより重要な要素になります。
ライフキャリアとワークキャリアは相互に関わり合う両輪です。より良いライフキャリアを考えるためには、ワークキャリアを整える必要があります。私たちはワークキャリアの分野の専門家として、みなさまのライフキャリアをつくるサポートをしています。
同時に私たちは、仕事から生き方を考えるのではなく生き方から仕事を考える視点を持ってキャリアコンサルティングにあたっています。
2.キャリアは「育てるもの」
キャリアは会社に入って経験を積めばいいだけのものではなくなってきました。
働き方も生き方も多様になった今は選択肢も増え、キャリアは自分でつくっていくものとなりました。自らが望むしあわせな人生のためには、どのキャリアのどの要素を強くしていくのか、どのように掛け合わせて全体を成していくかを自分で組み立てていくことが重要なこととなりました。
そのために必要なのがキャリアコンサルティングです。自分のキャリアの道すじを振り返ることで積み上げてきたキャリアを確かめ、これからのキャリアをどのようにしていくかを組み立てていきます。もちろん計画通りに行かないこともありますが、経過こそキャリアの重要な一部分となります。経過を把握し次の行動を自ら決定し進めていくことがキャリアを育てることにつながります。
キャリアを自分で育てていくと、これまでのキャリアが自分にとっての何よりの価値となり、その価値を最大限に使ってこれからのキャリアをつくっていくことができます。